家宝
つまらないものが私の家宝なのだ
というか、考えてみると、高価なものを一切持っていない。
そういう主義とか、そんなんじゃなくて、ま、言い難いけれど、金が無いとも言える。
(お恥ずかしい。) |
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これ、初代コスモ。 昭和40年代のミニカーである。 私が小学生の頃、持っていた唯一のミニカー。
ずっしり重くて、丁寧に造られている。
ボンネットはフロントもリア、ドアも開閉する。
これ自体、当時だってそんなに高価なものではない。
でも、めんこ、ビー玉、ベーゴマなど未だに実家の机の引き出しにとってある中で、このミニカーが一番高価なものなのだ。
しかしなあ、こんなものが家宝だなんて、私の没後に息子が知ったときにショックを覚えるだろうな。今のうちに謝っておく。申し訳ない。
本当はプラモデルが家宝だった。
戦艦大和、戦艦伊勢、一式陸攻、それから、零戦、タイガー式戦車、など実家のガラスケース(本棚)に飾ってあったものが私の宝だった。これらをつくっていた頃はおそらく小学校5〜6年生くらいだったと思う。レベルのプラカラーでかなり精密に色付けした。もちろん組立も含めて、膨大な時間を費やしたのだ。
ただ、いくら大事なものだとは言え、場所を取るし、実用的なものではないし、ずっと邪魔だと思っていた。でも社会人になるまで、これらのプラモデルは取ってあった。
あるとき、なんか急に捨てようと決意したのだ。なんでだろう。
そういうときがあるのだ。
そして捨てた。
あれから数十年、今になって少し後悔している。
そうだ、せめて写真をきちんと撮ってから捨てるべきだった。
時間は元には戻せない。
しょうがないのだ。
2003/12/6 Zaki |
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<追記>
戦艦大和と、プラモデルというキーワードで検索してみた。
今やネットになんでも出ている時代だね。
上はかなり高価なプラモデルだと思う。かなり精密だ。旗までついているし。
私のつくったものも40センチくらいあったと思う。当時としてはかなり高価な部類の筈。
その私がつくった戦艦大和とズバリ同じものがきっとどこかに掲載されているのだろうが、ま、そこまで執拗に探すつもりはない。
だけど、こうやって見ているとぐっとくるな。
あの頃のことを薄らと思いだす。
半徹夜でプラモデルをつくっていた頃を・・・。 |