30年前のギター
30年前にギターを所有していたら、30歳代の前半の方々、もしくは30歳前の方々に、いったいあいつは何年生まれなのだ、などと色々言われそうだが、とにかく持っていたのだ。これ(下の写真)は、苦労に苦労を重ねて買ったもので、当時でも安物なので、今ではまったく価値が無いと思うのだが、久々に出会ったので、写真に収めた。
一見、レスポール。でも、ウエストミンスターのレスポールなのだ。実は、このギターが私の所有していた最初のギターではない。最初は中学生の時にガットギターだったかな。次にフォークギター、そして、ベースギターとノーブランドのものばかり買っていた。だから、これは5本目くらいになると思う。その中で、唯一、ちゃんとバニーのハードケース付きのやや高いものなのである。
(そうは言っても、当時のちゃんとしたエレキギターは10万円以上が当たり前なので、安物は安物だわな。)
後ろのアンプ。これはヤマハのJ-35。これも安物だ。当時は4万円〜5万円円くらいだったかな。今ではもっとスペックが高いものが買えるはずだ。なんせ馬力が足りないのと、リバーブがバネ式になっている。マイクも中にバネのリバーブ機能が付いたのを持っている。今じゃ電子エコーなんだけどね。
このギター、ずっと実家で主のお声掛けを待っていた。アンプもだ。アンプは、下のほうがカビていた。ギターはケースに仕舞ってあったので、比較的新しく見える。さて、そこで驚いたのは、なんと未開封の弦のセットが一式ケースの中に入っていた。
おおお!30年前の弦かよ。私は喜んで、早速張ってみた。ぴよーん、と1弦(一番細い弦)が切れた。あちゃー。しばらく使ってないとは言え、えらい勘が鈍っていた。まあ、とにかく、張れる。次に音を出してみる。どきどき。鳴らないかもしれない。
ところが、いい音で鳴ってくれた。いぇ〜〜いっ!30年前の音色なのだ!!
まあ、でもこんなことで喜んでいるのは私くらいで、ちゃんとしたギターなんぞは40年経とうが、50年経とうが、きちんと手入れされているし、そして、高値で取引されているのだ。それだけ年代物の楽器は素晴らしいのだろう。
とにかく、30年前のギターを鳴らして、気分の良い一日だった。
2004/10/5 |