「俺たち2」管理人による遠距離電車マガジン

Sibazaki - HOME





ギターにハマる (その2)

私は絶対にギターを買うことを趣味にすることはないと思っていたのである。という書き出しは、「ギターにハマる(その1)」だった。結構ヘンなことに執着し、肝心なことは飽きっぽい私が、依然まだハマり続けている。とは言っても、まだ一週間も経っていないのだ。(笑)

実は、今日ショッキングな出来事があった。例のYAMAHAのギターの修理代が思ったよりも高かった。「○万円くらいかかりますが、やりますか?直さなくても往復の運賃は頂くのですが。」という電話の声。直すに決まってんじゃん。往復の運賃だけでも馬鹿にならないのである。

修理箇所はブリッジの交換、サドルの交換、そしてトップのプレス。よく分からんが、こんなところらしい。「ついでに弦の交換やネックのアジャストをやっておきますか?」と更に冷静な声。ああ、好きにしたらよろしい。もうヤケだ。

せっかく中古で安く買ったのに、定価に迫る勢いになってきた。くそう、なんてこった。こんなことなら、我慢して使ってりゃよかった。確かに見た目はちょっと、という感じだけど、少し離れてみれば、気にすることでもないし、第一、治ったからっていっても、音が格段に良くなっていることはないのだろうし。

ところで、下の写真を見てちょーだい。またまた、自慢モード。



右が前回ご紹介した例のモーリス。こうやって見ると、ますます可愛い。赤紫のヘンな帯みたいのは、500円くらいで買った安物のストラップ。アコギ用の紐が付いている。この色って、買うときにちょっと抵抗があったけど、こうして見るとポップでいい。

左側のギターは普通サイズ。これ、「中年ベーシストの嘆き」(掲示板)でも話題になったトーカイの「キャッツアイ」なのである。それが何故我が家にあるのかは内緒。80年代の同シリーズの中では一番安いモデルであるが、新品同様である。

そうそう、「キャッツアイ」は日本のマーティンとか言われて、いっとき思い切りちやほやされていた。確かにシンプルで、音量もあって、いい。もっともマーティンと称されていたのは上位モデルなんだろうけど、でも、これもいい音するよ。

ま、そんな話はどうでもいいんだ。とにかく、早くYAMAHAが手元に届いて、思い切りピックでストロークしたい。最初は何の曲やろうか。今から楽しみだ。ギター買って一番最初に弾く曲ってなんだろう。今まで意識してなかったが、古い記憶を引っ張り出してみると、「ヒア・カム・ザ・サン」が若いとき。たぶん、今じゃ弾けない。

この間、楽器屋に行って、マーティンを試奏させてもらったときには、「夜空のムコウ」やって思い切り失笑された。楽器屋の試奏は勇気が要る。選曲も問題だ。難しいのに挑戦して失敗すると、色々な奴がほくそえんでるのが空気で分かる。別にいいじゃねえかよ。ほっといてくれ!!

かといって、自分が得意なナンバーをちょっとやってみると、「けっ!それしかできねえのかよ。」みたいな視線も感じる。本当は誰も聴いちゃいないのだが、私みたいなへたっぴーは、ほんと、こんなことも気にしてしまう。

あと、重要なのは、最初に弾くコードだ。うっかりCをじゃらーん、とやっちゃって、次にAmを弾いてしまうと、きっとハ長調の循環しか出来ないと思われる。うまい奴はたいてい、Aメジャーに、「dim」とか「9」とか、「6」などが絡む気の利いたコードで、AORをちょっと崩した風をいともたやすく弾いてしまう。

あるいは、ジャズのワンフレーズとか。くそ。悔しいけど、私には出来ない。せいぜいメジャー7でお茶を濁す。とにかく、うっかりCをじゃらーんとやらないことだけは心がけている。

2004/11/18

しばざ記 Vol.97


<<< 前の記事
次の記事 >>>