「俺たち2」管理人による戯言
日記でもない、コラムでもない、単なる戯言。そんな感じ。
筆者は幕張ベイタウン在住のおやじ。結構、歳いってます。はい。
しばざ記


「ベイタウン・シニアクラブ」
還暦(60歳)を過ぎても、昔のお爺ちゃんってな感じの人は誰もいない
むしろ、今が人生の一番の盛りじゃないか、ってな具合にご活発なのだ

「シニア」というと、なんか偉そうな雰囲気だったり、妙に年寄りっぽかったり、そんなイメージとして捉えられがちだが、さにあらず。ベイタウンの「シニアクラブ」は、個性的で、気さくな、それ以上に色々な分野で現役でご活躍の、凄い方々の集団なのである。会員数は200名をはるかに越えている。

ベイタウンのシニアの方々は、高学歴、高収入で、美男、美女が多く、現役の頃は会社の重役や社長で、海外の経験も豊富、ホームパーティーを開くのが趣味、というなんとも羨ましい人生を過ごされている。高度経済成長の立役者で、今の日本を作ってこられたので、大変なご苦労もあったかと思う。中には戦争を体験された方もいらっしゃるし、原爆の被爆者もいらっしゃる。

私の手元にはベイタウン・シニアクラブ会報「オアシス通信」が毎月届けられる。私はそれを凄く楽しみにしている。愛読書なのだ。書き手は同クラブの会員さんだ。実に多彩なことが書いてある。戦争体験の話、地域社会のこと、スポーツのこと、山登りのこと、海外旅行のこと。どの記事も、へたな小説家の書く文章よりもシャレていて、面白い。そして、皆さんが多趣味だということも分かる。様々な分野の専門知識も垣間見ることが出来る。

決してお世辞じゃない。ほんと、「オアシス通信」は面白い。ただ、最近、がっかりしたことがある。それは、以前好きな書き手の一人だったTさんが亡くなったのだ。Tさんはシリーズで戦争体験記を書いていた。生々しい文章で、戦争を知らない世代の私には貴重な資料でもあった。お会いしたことがない(たぶん大勢の中で一、二度お会いしているとは思う)が、生前お会いできれば、是非お礼を申し上げたかった。

離れた親戚より近くの友人というように、シニアクラブの方々はきっと人生で一番の友人をクラブの中で見つけているに違いない。もちろん、幼な馴染とか、学生時代の友人は何物にも変えがたい大切なものかもしれないが、ベイタウンを「終の住まい」としている人にとっては、最後の友人は近所の人たちになるわけだ。

今、私は「ベイタウン中年バンド」なるロックバンドを立ち上げ、自らそのメンバーになっているが、そのうち、いや、もう少ししたら、シニアクラブの皆さんの仲間入りをしたいと思う。残念ながら、私は高学歴、高収入とは無縁で、趣味もロクなもんじゃない。果たして、そういう輩を暖かく迎えてくださるだろうか。今度、会長の砂原さんに聞いてみようっと。

2008/4/26
しばざ記 452

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