「俺たち2」管理人による戯言
日記でもない、コラムでもない、単なる戯言。そんな感じ。
筆者は幕張ベイタウン在住のおやじ。結構、歳いってます。はい。
しばざ記
しばざ記(最新インデックス) しばざ記(INDEX-19)  しばざ記・ブログ版  俺たちのHP(パート2)

結縁寺の彼岸花の不思議
先週行った結縁寺の彼岸花が1本も花が無いことの謎に迫る!


先日、yoshiさんと一緒に行った結縁寺。本来の目的は彼岸花を見ることだった。しかし、シーズンにも関わらず1本も咲いてないどころか、茎も1本も出ていないことが非常に不思議だった。台風でなぎ倒されて、それがみっともないということで関係者が刈り取ってしまったのか、それとも猛暑でダメになってしまったのか、ということを考えた。刈り取ったにしても、その痕跡がまったく無いというのが摩訶不思議。奇奇怪怪。

たまたま新聞を見たら、埼玉のやはり彼岸花で有名な巾着田が、猛暑の為、例年よりも遅く開花したということが書いてあった。なるほど、やはり猛暑のせいか。と、謎が段々解けてきた。しかし、猛暑で開花が遅れるのは分かるけれど、結縁寺のほうの1本も生えていないというのはやはり納得できない。そこで、今や便利なネットで彼岸花を調べたら、なんと、開花する数日前までは地上に陰も形も無いらしい。それと、涼しくならないと奴さんは出て来ないらしい。となると、yoshiさんと行った9月19日はまだ暑かったので、それで1本も無かったということになる。

それではきっと一週間後の今日(26日)は咲いているんじゃなかろうかと、それを確かめたくなった。つまり現地に赴きたいのだ。しかも、どうせだったらまた自転車で行きたい。そう思ったのは午後になってから、しかしその時、どうにもならない仕事があったので、出発できず。残念ながら諦めるか、それとも、是が非でも行くか。普通の人だったら行かないと思う。しかし、私は違う。無理しても行ってしまう。登山家には向いてないかもしれない。午後3時になり、ついでに道中、少し逸れるけれど、用事が無くも無かったので、無理やりそこに寄ることを自分の言い訳に出発した。確かに用事をつくることで日曜日とはいえ、単に遊んでいるおじさんじゃないというのが何故か嬉しい。ただ、この季節、6時には暗くなるので、覚悟が必要。

出発して30分、向かい風が段々強くなってきた。北風だ。太陽が雲に阻まれ、気温も下がってくる。怪しい空模様。雨が降りそうだ。そういえば天気予報を見てこなかった。まずは無理やりつくった用事の勝田台に大和田の辺りからサイクリングロードを離れて、国道16号を少し北上。手短に用事を済ませてから、再びサイクリングロードに復帰。ロスタイムをなるべく減らすために頑張って加速する。涼しいので汗はあまりかかなくて済む。快適っだ。途中、沿道に咲くコスモスが見事なので休憩を兼ねて写真を撮る。私よりも先に、ひとり熱心に写真を撮っていたキャノンの一眼レフカメラを持ったおじさんが、私に話しかけてきた。六十歳代だと思うが、私もそんな年頃にだんだん近づいているのだ。「今日は天気があまり良くなくて残念ですね。」とおじさんは私に言った。「そうっすね。」と私。ちゃんとした会話になっていない。ごめんなさい。

左: 風が強くて、なかなか落ち着かないコスモス。いいこちゃんで写真を撮らせてくれない。
右: 愛車も記念撮影。スタンドが無いので、何かによっかからないとうまく撮れない。だから結局場所を選んでしまう。

さて、また加速。まずい。ますます雲行きが怪しい。まだ午後4時を少しまわっただけなのに暗くなってきた。しかも、慌てて出てきたので、雨具も無い。雨が降ってきたらどうしよう。最悪、コンビニ等で何か買って、レジ袋でカメラを包み、全身は濡れるしかないか、などなど色々と考えながらペダルをこいだ。

川五郎のある橋を対岸に渡り、そのまま千葉ニュータウンに向かう道路の緩い坂を登り、斜めに右に折れると結縁寺。もうすぐだ。さてさて、どんな感じなのか。午後4時30分に到着。周囲はほの暗い。おお、咲いている。ほんのちょっとだけど。やっぱりネットに書いてあった通り、山門に向かって右側にはツボミの彼岸花がたくさん出ていた。奥に数本咲いているものもあった。しかし、左側は1本も出ていない。近づいて目を凝らして見ても先週yoshiさんと行ったときの状態なのだ。そこもあと数日経ったら、にょきにょき生えてくるのだろうか。なんとも不思議な植物である。

左: 入り口付近にご覧のようにちょぼちょぼと咲いている。山門に向かって右側の様子はこのページの一番上の大きな写真。
右: 山門のところから境内を覗いたところ。こじんまりとしたかわいいお寺さんだ。前回もそうだったけれど、境内には人っ子一人いない。

写真を撮っていたら、家族連れがわいわいやってきた。やはり彼岸花を見にきたらしい。お母さんが、「ああ、残念。まだ早かったね。あ、でもあっちにたくさん咲いている。ほら、あいちゃん、見てごらんなさい。」と指差しながら言った。小学校3年生くらいの女の子は、「あ、本当だ。凄い。」と叫んで母親が指差す方へ走り寄った。振り返ると、なんと、田んぼのあぜ道に彼岸花がたくさん咲いていた。その辺りもyoshiさんと来たときには1本も無かった。

左: お母さんが指差した田んぼの中の彼岸花。他の名所の一面の彼岸花のような盛大さは無いけれど、綺麗なものだ。
右: アップで撮影。彼岸花って、艶やかでもあるけれど、根っこに毒があることを知っている先入観があるから、なんか毒々しい赤だ。不気味ですらある。子どもの頃、墓地に咲いているのをよく見かけて、そのイメージもある。

午後5時過ぎ。そろそろ急いで帰ろうと思ったその時、ぱらぱらと雨が落ちてきた。しかも、雨粒は大きい。まずい。とにかく急いで帰らないと。来た道を折り返し、猛ダッシュで帰路に就く。幸い疲労感は無い。雨はぼたぼたっと来て、すぐやんで、という繰り返しなので、全身が濡れるというところまではゆかなかった。少し濡れるとスピードが出ているせいか、すぐに乾いてしまう。それと、空を見ると幕張方面は明るい。ということは、急げば徐々に雨域を抜け出せるのではないだろうかと考えた。案の定、大和田ポンプ場のあたりまできて、雨が完全に落ちてこなくなった。空もやや明るく見える。ペースが速かったので、喉が乾いた。水分補給。

さて、そこから一気に加速。雨雲と競争だ。濡れたら厄介だ。なんせ気温も低いので、寒くなってしまいそうだった。6時近くなっていて、薄暗い中、数日前に仕入れた白色LEDのライトを点けて走る。思った以上に明るいので、重宝する。幕張のエリアに入ってきた辺りでまたぽたぽたと雨粒が落ちてきた。総武線のガードの辺りだ。もうすぐだ。すれ違う自転車の人もかなり焦っている。午後6時10分、ベイタウンに到着。急いだ割にやや遅れたけれど、とにかくそう濡れずに帰ってこられた。自転車を仕舞って、家に入るのと雨がざあざあ降ってくるのが殆ど同じタイミングだった。

セーフ。危ないところだった。慌てて出かけるにしても、ちゃんと天気予報を見て、しかも、数十キロメートルの行程を走るのだから、雨具くらい持ってゆくべきだった。大いに反省。と、言いつつも、彼岸花の謎が解けたほうの喜びが勝っていたので、また行きたくてうずうずしているのだ。タイミング良く、近々仕事の打ち合わせで千葉ニュータウンに行くことがある。そのときにまた時間があれば結縁寺に寄ってみたいものだ。まったく懲りないおやじだ。

因みに雨具は登山用の軽くて動きやすくて、非常にコンパクトになるものを持っていて、それを自転車用にしている。これがあれば、とりあえずは雨対策OK。

2010.9.27

▲このページの先頭へ



2010/9/27
しばざ記 916-HP版
最新の「しばざ記」はブログ版のほうを見てください。
ご意見などは、メールにて。


<<< 前の記事
しばざ記 INDEX-19
次の記事 >>>


俺達のホームページ ベイタウン・ミュージック・フェスタ ベイタウン旅行倶楽部 幕張食べ歩き 茂野麺紀行 神田まつや お薦めライブ
俺達のホームページ・パート2