我が家にもサンタさんがやってきた!
うちの息子はまだサンタさんを辛うじて信じているようだ。
「本当はおまえんちのお父さんがサンタさんなんだぞ!」
なんて悪ガキが教えていることも無いようだ。
先日、息子の友だちが何人か家に遊びにきていて、みんなでポケモンゲームをやりながら数日後に訪れるクリスマスの話に興じていた。
私はお茶をすすりながら少し離れたところで聞いていたが、実に面白かった。
「僕のうちはね。たぶんサンタさんが○○○のゲーム持ってくるんだよ。」
「えーっ!あれ1万円以上するからサンタさんお金無くなっちゃうよ。」
「うそだいっ!知らないの??サンタさんは世界中のこどもたちにプレゼントするから凄くお金持ちなんだぞ。」
「あ、そうか。でも、なんで○○○のゲーム持ってくるって分かるの?」
「だって、お母さんがサンタさんにお手紙書いたんだもん。」
「ふーん。僕んちもね。お願いしてるんだ。でも、迷ってるんだよなあ。最初△△△がほしかったんだけど、□□□のほうがほしくなっちゃったから。」
□□□が欲しくなったのはうちの息子である。
そうか。それは知らなかった。
その夜、「ねえ、どうする?□□□って高いんだよ。買ってあげるのはいいんだけど、すぐ飽きちゃうんじゃ意味ないし。」と妻が私に言った。
確かになあ。つい1カ月前の誕生日だってやたらに高いプレゼントをしたしなあ。そんな高額なプレゼントをしていいものだろうか?
そう思いながらトイザラスのカタログに目を落とす。
いよいよクリスマスイブ。
妻は本命じゃないものを用意した。
それでも息子が喜びそうなものを選ぶ。
息子が寝息を立てている枕元にそっとプレゼントを置く。
私は隣の部屋でパソコンに向かっていた。
深夜、私が就寝をしようと思ったら、ちょうど息子が喉が乾いたと言いながら起きてきた。寝ぼけ眼ではあるが、すでにプレゼントに気づいたようだ。
次の日、私が会社に出かけている時に、「ねえ、なんでお父さんが起きている時にサンタさんが来たのかなあ。」と息子は妻に聞いたらしい。
「お父さんがちょうどお風呂に入ってたときだから気づかなかったらしいよ。」
いつまでこういうウソがつけるのか。
そろそろ限界かもしれない。
ちょっと寂しい。
2003/12/26 |